お正月に着たい着物と選び方
一年で最も着物が似合うのはやっぱりお正月シーズン。
来年のお正月は着物を着てで過ごしてみませんか。
一年の初めに着物を装うことで、
背筋がしゃんとして、心も落ち着き、いいスタートがきれそうです。
一言に着物といってもいろいろな種類があって、
どんな着物を着ればいいか悩みますよね。
初詣に新年のパーティ、家族や親戚と過ごす三が日…
お正月にはイベントが目白押しです。
今日はお正月のシーン別の着物の選び方についてご紹介します。
【シーン1 初詣】
年が明けてから初めて神社や寺院に参拝する初詣。
除夜の鐘を聞いてから大晦日のうちに出かける方、
お正月の三が日、松の内(1月7日まで)、または1月中に出かけられる方も多いと思います。
初詣に着る着物ですが、実は特に決まりはありません。
もちろん振袖や訪問着などの晴れ着で華やかに装うのも素敵ですが、小紋や紬などのおしゃれ着でお出かけしても全く問題ありません。
お正月はどの神社仏閣も大混雑となりますので、むしろ汚れや天候に神経質にならなくてもいいカジュアルなおしゃれ着をおすすめします。
1月は帯付き(着物と帯だけの装い)ではかなり寒いです。
特に三が日の初詣は人出も多く、外で長時間過ごすことになりますので、
写真のように着物の上に羽織やコート、ポンチョやショールを羽織ってしっかり防寒しましょう。
【シーン2 家族と過ごす三が日】
家族や親戚との集まりの時はカジュアルな着物で大丈夫です。
親戚を迎える準備をしたり、お節やお酒を楽しんだり、お正月ならではの遊びをしたり・・・
家族と楽しく、まったり過ごすお正月には、気軽な小紋や紬がぴったりです。
小紋や紬は洋服でいうとワンピースのような位置づけ。
合わせる帯によってカジュアルになったり、ちょっぴりかしこまった装いになったりとがらっと雰囲気が変わります。
左はカジュアルに半幅帯(浴衣にも締められる帯)で動きやすく、長時間着ていても楽な装いがオススメ。
右は小紋に名古屋帯のお太鼓でスッキリとした着こなしです。
【シーン3 新年のパーティや新年会】
お仕事関係のパーティやお友達とのホームパーティ
気のおけいない仲間との新年会など
新年最初の会に、着物を着ている方がいるだけでその場がパッと華やかになる気がします。
今回挙げた3つのシーンの中では、TPOにもよりますが最もフォーマルに装うのが新年のパーティです。
着るものに迷ったらホテルやレストランの格式やパーティの規模に応じて着物を選びましょう。
またご一緒する方の装いをあらかじめ確認しておくとなお安心です。
例えばホテルの会場でのパーティの場合は、柄が絵のように繫がった付け下げや訪問着をセレクト。
あまり派手にしたくない場合は、色一色の色無地や無地に見える江戸小紋に袋帯で華やかに装うと素敵です。
お友達との気軽なホームパーティや新年会の場合は、右のような小紋にキラッと金糸が入った名古屋帯でもOK。
新春ということで、暖色系の明るい華やかな色合いがおススメです。
《お正月にオススメの色柄》
お正月のにはやはりおめでたい吉祥文様や干支
また新春を思わせるような椿や梅も季節感がでます。
色合いはお正月らしい紅白やゴールド、
また明るい暖色系の色が温かみも感じられて好印象ですね。
決まりごとが多いと思われがちな着物ですが、
パーティのように多くの人に会う機会でない限り、
お正月は基本的に好きなものを着てOK。
ご実家のタンスに眠る着物を広げて、羽織ってみたり、
ご家族で思い出話に花を咲かせるだけでも楽しいですよ^^